パソナ×淡路島ー未来の働き方と地域創生をつなぐ挑戦
パソナグループが淡路島で進める地方創生は、働き方の刷新と地域価値の創出を同時に目指しています。大阪・関西万博を契機に、施策は加速し、具体的な成果が見え始めています。
未来の働き方と地域創生をつなぐ挑戦
パソナグループが淡路島で進める地方創生は、働き方の刷新と地域価値の創出を同時に目指しています。大阪・関西万博を契機に、施策は加速し、具体的な成果が見え始めています。
パソナが淡路島に注力する理由
2008年から、パソナは淡路島で地域再生や農業支援に取り組んできました。その延長として、2020年には本社機能の一部を淡路島へ分散移転する計画を公表しています。
本社機能担当社員約1,800人のうち、2023年度末(会計上は2024年5月末)までに約1,200人を淡路島で活躍させる方針という内容でした。目的は、働き方の柔軟化、都市集中リスクの分散、地域経済への貢献にあります。
万博との連動施策:高速船と企業パビリオン
高速船「PASONA NATUREVERSE Go(船名:Awaline Kirara)」
・万博会期中のみ、淡路交流の翼港と夢洲を直行で結びます。所要時間は片道約1時間で、1日2便を運航しています。定員は170名です。運賃は片道3,600円(税込)です。大阪湾の景観や万博の象徴「大屋根リング」を海上から望めます。
企業パビリオン「PASONA NATUREVERSE」
コンセプトは “Thank You, Life(ありがとう、いのち)” とのことです。「Body・Mind・Bonds」を主題に、iPS心筋シートなどの先端医療、食・健康、自然共生の展示を体験できます。建築はアンモナイトを想起させる螺旋形で、「History of Life」「Body Zone」「Mind/Bonds Zone」で構成されています。来場者数は2025年7月時点で100万人を超えたとのことです。9月16日には「NATUREVERSE INNOVATION EXPO」を開催し、企業や大学、スタートアップの提案を募っています。
万博後のレガシー展開:オランダ館の移設
パソナは、オランダ館 “A New Dawn” を万博終了後に淡路島へ移設する計画を、発表しています。同館は「循環性」を軸に、太陽を象徴する球体を据えた構造です。永続的に使用可能な建築であり、移築後の活用を検討中とのことです。
宿泊施設の整備と観光モデル
淡路島北部の岩屋地区では、5階建て・延床面積11,184㎡の宿泊複合施設が
計画されています(当初2025年5月予定だったが水資源供給の問題のため延期中)。建設費は約130〜140億円と報じられており、万博来訪者の受け皿になる見通しでした。また、ニジゲンノモリ内の「Grand Chariot Big Dipper 135°」では、高速船と組み合わせた旅プランを提供しています。送迎や観光クーポンを含み、滞在型観光のモデルづくりを進めています。
「PASONA NATUREVERSE」展示コンセプトと体験の構成
主な展示ゾーン
・History of Life:生命の進化を表現する「Tree of Life」など。
・Body Zone:iPS由来の心筋シートによる“動く心臓”の展示。
・Mind/Bonds Zone:食や精神的豊かさ、コミュニティの体験展示。
(nippon.com)
キャラクターと演出
館内ナビゲーターは手塚プロダクションの「アトム」です。未来医療ゾーンでは「ブラック・ジャック」が案内します。
建築・音楽演出
螺旋形の建築と、自然と技術の調和を意識した意匠が特長です。演出音楽は千住明さん、テーマ曲は平原綾香さんが歌を担当しています。
現状の位置づけと注目点(パソナが淡路島にもたらした影響)
パソナグループの淡路島での取り組みは、2025年9月現在、人口、経済、観光、コミュニティに大きな影響を与えています。主要な影響を整理してみましょう。
人口増加と多様な人材の活躍
パソナが2020年の本社機能移転した以降、淡路市は人口減少傾向から一転し、転入超過を記録しています。2022年には313人の社会増を達成し、2025年も約300人増(推計)が続くなど、人口活性化が進んでいます。パソナの雇用創出(約2,000人、2025年現在)により、ひとり親、シニア、外国人エンジニアなど多様な人材が淡路島で活躍。自然豊かな環境や地元食材を活かした生活は、移住者のQOL(生活の質)向上に寄与しています。一方、医療や教育インフラの不足、家賃上昇(2-3割)が課題として浮上しており、対策が急がれます。
経済・観光の活性化
パソナの運営する「のじまスコーラ」「ニジゲンノモリ」「HELLO KITTY SMILE」や、飲食施設「Awaji Chef’s Garden」「CRAFT CIRCUS」は、淡路島を観光地として全国的に認知させ、2023年には観光客1,333万人を記録。2025年の大阪・関西万博連動施策(AWAJI EXPO ROAD、高速船「PASONA NATUREVERSE号」)で来訪者がさらに増加しています。地元食材を活用した飲食事業は、雇用創出(数百人規模)と地域消費拡大に貢献。淡路市長も「島のブランド力向上」を評価しています。
文化・国際交流の推進
Awaji Youth Federation(AYF)を通じた国際人材育成や、UNITAR(国連訓練研究所)との連携(2025年アジア太平洋リーダー研修)は、淡路島をグローバルな学びの場に変貌させています。地域文化・食・海洋保全をテーマにしたプログラムは、若者に新たな視点を提供。万博パビリオン「PASONA NATUREVERSE」やオランダ館「A New Dawn」の移設計画(万博後)は、淡路島を文化・教育拠点として強化します。
インフラと持続可能性への挑戦
万博向け高速船や無料シャトルバスは、アクセス向上に寄与しています。禅坊靖寧やプラントベース食(NATUREVERSEキッチン)など、健康・自然志向のプログラムは、観光客だけでなく住民のWell-beingを高めています。しかし、水資源不足(2025年ホテル開業延期)、観光依存リスクといった問題に対策が急がれます。住民からは「パソナワールド」との声もあるが、パソナは地域との対話強化や環境配慮(SDGs)を推進中です。
パソナの取り組みは、淡路島を「働く・暮らす・遊ぶ・学ぶ」の統合モデルとして再定義しつつあります。万博を契機に、観光客や移住者の増加、国際交流の進展が見られる一方、インフラ整備(水・医療・教育)や地元共生が今後の鍵。万博後のオランダ館活用やウェルネス施設拡充により、持続可能な地方創生モデルへの進化が期待されます。
まとめ
パソナと淡路島の挑戦は、「働く」「暮らす」「遊ぶ」を統合した、新しい地域モデルの構築と言えます。万博はその試金石であり、成功すれば、他地域にも応用可能なモデルになると考えられています。今後は、住民と産業の厚みを増す展開にも注目です。
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