東京フード株式会社は、インドネシア・ゴロンタロ州産カカオマスを使用した製菓用ダークチョコレート「リンカランダーク62」を2024年6月3日より発売しました。このチョコレートは、カカオ分62%のビタータイプで、優しい甘さとドライフルーツのような穏やかな酸味が特徴です。ロースト感とナッティな風味が後を引く、奥深い味わいが楽しめるチョコレートです。
「リンカランダーク62」は、使いやすさを追求した製菓用チョコレートとして開発されました。ペレットタイプなので計量しやすく、溶かしやすいのが特徴です。また、成型、練り込み、コーティングなど、幅広い用途に適した物性を持つため、様々な製菓シーンで活躍できます。
このチョコレートの最大の特徴は、持続可能なカカオ生産を支援する「リンカラン・プロジェクト」の一環として作られている点です。東京フード株式会社は、2016年からゴロンタロ州で、現地カカオ農家の支援活動を行ってきました。
ゴロンタロ州では、小規模農家によるカカオ生産が主流で、栽培や加工に関する知識・技術が不足しているため、品質向上に課題を抱えています。また、トウモロコシ栽培による森林伐採や焼畑が問題となっており、環境破壊が深刻化しています。
そこで、東京フード株式会社は、カカオの苗木提供、栽培技術指導、発酵用木箱や撒水ポンプなどの生産資材提供、高品質なカカオ豆のインセンティブ購入など、様々な支援活動を行ってきました。
「リンカランダーク62」は、これらの活動を通じて、現地農家と共同で作り上げたカカオマスを使用しています。売り上げの一部は、プロジェクトを通じて農家の支援活動に還元され、持続可能なカカオ栽培に貢献する製品となっています。
「リンカランダーク62」は、おいしさだけでなく、サステナビリティにも配慮したチョコレートです。チョコレートを通して、インドネシアのカカオ農家を支援し、環境問題にも貢献できる、新しいチョコレート体験を提供します。
「リンカランダーク62」は、単なるチョコレートではなく、インドネシアのカカオ農家と東京フード株式会社の強い意志が込められた製品だと感じました。カカオの品質向上だけでなく、環境問題や農家の生活向上にも貢献する、まさにサステナビリティなチョコレートです。
チョコレートの味わいは、ビターながらも奥行きがあり、ドライフルーツのような酸味とロースト感、ナッティな風味が複雑に絡み合い、非常に魅力的です。製菓材料としてだけでなく、そのまま食べても十分に満足できる味わいです。
「リンカラン・プロジェクト」は、カカオ農家の技術向上や生活向上を支援するだけでなく、インドネシアの豊かな自然を守ることにもつながります。このプロジェクトを通して、消費者は、チョコレートを通して社会貢献できるという新たな価値観に出会うことができるでしょう。
「リンカランダーク62」は、おいしさ、使いやすさ、サステナビリティという3つの要素を兼ね備えた、まさに次世代のチョコレートと言えるでしょう。今後、このようなサステナビリティを重視した製品が、ますます増えていくことを期待しています。