アメリカ大統領選挙に無所属で立候補していたロバート・ケネディ・ジュニア氏が、選挙活動を中止し、共和党のトランプ前大統領を支持すると表明しました。ケネディ氏は、ケネディ元大統領の息子であり、去年10月に大統領選への立候補を表明して以来、精力的に活動していました。
ケネディ氏は、アリゾナ州で行った演説で、選挙活動の撤退を発表し、トランプ氏への支持を表明しました。彼は、「もはや選挙で勝利するための現実的な道筋はない」と述べ、支持者への理解を求めました。一方で、選挙戦から完全に撤退するわけではなく、一部の州では投票用紙に名前が載るようにするとのことです。
ケネディ氏は、トランプ氏と直接議論を行ったことを明かし、「深刻な違いはあるものの、重要な課題では一致している」と述べました。トランプ氏は、ケネディ氏が選挙戦から撤退した場合、自身が大統領に返り咲いた際に要職に起用することを検討すると明らかにしていました。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、3人による大統領選を想定した世論調査では、ハリス副大統領が46.4%、トランプ前大統領が44.4%、ケネディ氏が5.0%という結果が出ています。ケネディ氏は、民主・共和両党から一部の支持層を取り込むと期待されていただけに、今回の撤退は選挙戦に大きな影響を与える可能性があります。
ケネディ氏のトランプ氏支持表明は、アメリカの政界に大きな衝撃を与えました。民主党支持層の一部は、ケネディ氏の考え方に共感し、トランプ氏への支持に転じる可能性も考えられます。また、トランプ氏もケネディ氏を支持者として迎え入れることで、更なる支持を獲得できるかもしれません。
今後、ケネディ氏がどのようにトランプ氏を支援していくのか、そして、この動きが大統領選の行方にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。アメリカ大統領選挙は、今後も予測不能な展開が予想されます。