ピアニスト角野隼斗が、待望の世界デビューアルバム『Human Universe』をリリースした。アルバムタイトルには、幼少期から抱いていた宇宙への強い興味が込められている。角野は、今回の世界デビューにあたり、音楽と宇宙、そして人間の心の繋がりをテーマに、16曲の壮大な音楽世界を構築した。
アルバムの中心となるのは、角野が作曲した3曲のノクターンだ。「Pre Rain」、「After Dawn」、「Once in A Blue Moon」と副題が付けられたこれらの曲は、地球の気象や太陽、月の動きからインスピレーションを得て作曲された。特に「After Dawn」は、2024年の全国ツアー「KEYS」で披露され、大きな反響を呼んだ。
また、アルバムには、角野自身の編曲によるラヴェルのボレロも収録されている。オーケストラ楽曲を一人で演奏するという挑戦的な試みで、角野の卓越した演奏力と編曲手腕が光る、壮大なアレンジとなっている。
国内盤は、初回生産限定盤、通常盤、アナログ盤の3仕様で発売。初回生産限定盤には、ミュージックビデオやインタビュー映像などが収録された特典ブルーレイが付属する。通常盤には、角野の新作「パルス・エチュード」がボーナストラックとして収録されている。
さらに、アナログ盤は、コバルトブルーのヴァイナル仕様で、完全生産限定盤として発売される。ボーナストラックには、ヘンデルのクラヴサン組曲第2集よりメヌエットが収録される。
角野隼斗の世界デビューアルバム『Human Universe』は、彼の音楽的才能と宇宙への壮大なビジョンを融合させた、まさに傑作と言えるだろう。アルバム全体を通して、彼の繊細かつ力強い演奏、そして緻密に構成された楽曲が、聴く者を宇宙の広大さと深淵へと誘う。
特に印象的なのは、角野が自ら作曲した3つのノクターンだ。それぞれの楽曲は、地球の自然現象を題材にしながらも、普遍的な人間の感情を表現している。そして、ラヴェルのボレロを一人で演奏するという挑戦的な試みは、角野の演奏力と編曲手腕の素晴らしさを改めて証明している。
『Human Universe』は、角野隼斗というピアニストの新たな章の始まりを告げる、感動的な作品である。彼の今後の活躍に、ますます期待が高まる。