高知県の酒造・酔鯨酒造と、手帳ブランドNOLTYを展開する日本能率協会マネジメントセンターが運営するコミュニティサイト「時間〈とき〉ラボ」がコラボレーションした、オリジナル日本酒「香温―カノン―」が、数量限定で先行販売を開始しました。
この日本酒は、「日本酒手帳2024 by 酔鯨×NOLTY」の企画から生まれた特別な1本です。2023年1月より、「時間〈とき〉ラボ」と酔鯨酒造が運営するコミュニティサイト「クジラのねぐら」で、一般参加者を募ってオリジナル日本酒開発プロジェクト「日本酒の時間〈とき〉研究室」を実施。約半年にわたるオンラインイベントを通して、参加者たちは日本酒のコンセプトや商品名などを検討を重ねてきました。
参加者たちは、日本酒を通して「どんな時間〈とき〉を楽しみたいか」、「どんな気分になれる日本酒にしたいか」などを議論し、グループワークやプレゼンを通して意見を交換。その結果、温度帯によって異なる香りや味わいが楽しめる日本酒というコンセプトに決定しました。
「香温―カノン―」は、冷酒で飲むと華やかな香りが広がり、やわらかな甘みを感じられます。一方、熱燗にすると、ふんわりとした甘めの香りと、お米の旨みが際立ちます。この特徴を生み出すため、岡山県産の酒米「雄町」を45%まで精米し、酔鯨酒造の自社酵母と高知酵母を組み合わせ、丁寧に醸造されました。
さらに、最近日本酒を始めた人にも飲みやすいように、アルコール度数を低めに設定。できたてのフレッシュな味わいを堪能できる「生酒」で、出荷期間は1か月と限定されています。
商品名は、温度によって変化する香りや味わいを表現した「香温―カノン―」。ラベルデザインは、一般公募によって選ばれたデザインを採用し、酔いしれる鯨を中央に配し、温度変化による香りと味わいを色で表現しています。
「香温―カノン―」は、酔鯨公式オンラインショップにて、2024年9月11日(水)12時より数量限定で販売開始。価格は3,300円(税込)です。出荷開始は10月7日(月)以降を予定しています。
今回のコラボレーションは、日本酒の魅力を再認識させるとともに、参加者にとって貴重な体験となりました。日本酒を通して豊かな時間を過ごすヒントや、新たな発見を提供する企画は今後も継続される予定です。
酔鯨酒造とNOLTYによるコラボレーションから生まれたオリジナル日本酒「香温―カノン―」は、単なる日本酒販売を超えた、参加者と作り手が一体となった物語を感じさせる魅力的な商品です。
約半年にわたる「日本酒の時間〈とき〉研究室」は、参加者にとって単なる日本酒の知識習得にとどまらず、自分たちのアイデアが形になる喜びや、モノづくりの過程を体験できる貴重な機会になったのではないでしょうか。
「どんな時間〈とき〉に飲みたいか」「どんな気分になりたいか」といった、参加者それぞれの思いが込められた日本酒は、特別な味わいを持っているように感じます。冷酒と熱燗で異なる表情を見せる「香温―カノン―」は、日本酒初心者でも飲みやすく、その日の気分やシチュエーションに合わせて楽しめる点も魅力です。
また、ラベルデザインの一般公募も、多くの人を巻き込む企画として成功しています。酔いしれる鯨をモチーフにしたデザインは、酔鯨酒造のブランドイメージと、日本酒の楽しさを表現しており、見る人の心を惹きつけます。
「時間〈とき〉ラボ」と「クジラのねぐら」というコミュニティサイトを通して、参加者同士や酔鯨酒造との交流が生まれ、日本酒を介した新たなコミュニティが形成された点も注目に値します。
今回の企画は、単に商品を販売するだけでなく、消費者参加型のイベントを通して、日本酒の文化や魅力を伝える新しい試みといえます。日本酒という伝統的な文化を、現代のライフスタイルに合わせた形で提案し、多くの人に親しみやすいものにする試みは、今後の日本酒業界においても重要な役割を果たしていくでしょう。
「香温―カノン―」は、日本酒ファンはもちろん、日本酒にあまり馴染みのない人にも、新しい発見と感動をもたらしてくれるお酒だと思います。数量限定ということもあり、ぜひこの機会に味わってみてほしいです。